パター解析機キャプトを使ったパターフィッティング
皆さんはパターをどのように選んでいるでしょうか?
好きな形だから構えやすい、打感がいい、憧れのプロが使っている、レアな限定のパター等いろいろあると思います。
ただ使ってみるとあまり結果がよくないという声はよく聞きます。
本当に自分の打ち方に合っているパターはどのようなものなのか?
当店ではパター解析機キャプトを使用してパターフィッテイングしております。
パッティング解析機キャプト
キャプトとは秒間400回もの動きを感知するマルチセンサーが搭載されたパッティングのメカニズムを丸裸にする解析機です。
16項目の様々なデータを参考にストロークの癖、特徴が分かります。
最適なパターを見つけるためには癖、特徴を理解しておく事はとても重要です。
中でも特に重要なデータをいくつか紹介します。
フェースローテーション
ストローク中のフェースの向き(フェースローテーション)を表します。
緑の線がセンサーが解析した理想値、青い線が自分のストローク
画面左からストロークが始まり、黄色い縦線が切り返し、オレンジの縦線がインパクトとなります。
白い中央の横線がフェースがスクエアな状態、白線より上はオープン、下はクローズとなります。
フェースのローテーションが多い、少ないは人によってかなり変わってきます。
大事なのはインパクトでフェースをスクエアな状態にする事です。
シャフトローテーション
ストローク中のシャフト角度を表します。
シャフトの動きとロフト角を考慮すれば最適ロフトが分かります。
ライローテーション
ストローク中のライ角の変化を表します。
ストローク中にトゥーダウン、トゥーアップしているかが分かります。
ライ角が最適か確認できます。
トラック(横のクラブ軌道とインパクト時のベクトル)
インサイドアウトやアウトサイドイン等の軌道とストローク中のフェースの開閉を表します。
フェースの動きとシャフトの動きを連動させて確認します。
アーク(縦のクラブ軌道とインパクト時のベクトル)
アッパーかダウンブブローかが分かります。
このデータで大事なのは、最下点が分かる事です、最下点がインパクトより手前の方が、転がりがよくなります。
3Dモーション
CAPTOのデータで革新的なデータの一つです。
パターヘッドの動きを解析して円にして例えたパットプレーン(緑の円)シャフトの動きから解析して円に例えたシャフトプレーン(黄色の円)
この2つのプレーンを確認しながらストロークをチェックします。
前の画像と比べても構え、軌道等によってプレーンが人によってはかなり異なります。
パットプレーン、シャフトプレーンは近い方が良いのが理想とされています。
パターの長さ、グリップの持ち方でプレーンが変わったりする事もあります。
ローンチ
ダイナミックロフト、アタックアングル、打ち出し角度、フェース向き、打ち出し方向、ライ角を表します。
特に重要なのはフェース向きです。
理論上、直径10.8センチのカップに直径4.26センチのボールを入れるためには、フェースの向きは1mであれば1.873°まで、2mは0.937°まで、3mは0.624°までのずれまでが許される、それ以上向きがずれると外れます。
これに軌道も影響しますが、一般的に方向性を決める向きと軌道の割合は8対2といわれています。
スクエアなインパクトを迎えるのはとても重要です。
トータルエネルギーバランス
キャプトの革新のもう一つがこのエネルギーバランスです。
ヘッドからボールへのエネルギー伝達の効率を計算します。
上からShaft To Arc Roll はトップスピンかバックスピンか? バックスピンがきついと転がりは悪くなります。
Face To Path Spin は サイドスピン具合を確認します。サイドスピンがきついと転がりは悪くなります。
Torque スイートスポットでヒットしているか、芯からはずれてヒール、トゥーヒットするとヘッドは内旋、外旋してしまいます。
これらの3つの要素からうまく効率よくヒットできているかを確認します。
加速度
ストローク中の加速度の変化を表しています。
中央の白い横線の上を超えると加速しているという事になります。
画像左側がテークバック、黄色縦線が切り返し、右端のオレンジ縦線がインパクトとなります。
緑の曲線が理想値となります。
画像を見てわかるのが、インパクトよりもやや手前の加速度が高くなっています。
このような動きであればストロークが等速運動となっており安定したインパクトを迎えられます。
PGAのパター巧者といわれる選手の多くはこのようなストロークをしているとの事です。
画像のデータは知り合いのプロのデータですが、理想的な加速度に近いです。
こちらのデータは距離感を合わせるのが苦手な方のデータです。
右側のインパクト手前から勢いよく加速しています。
これはパンチが入っているという事になります。
強くヒットしすぎると、オーバーしてしまい、それを意識しすぎると緩めてショートすることがあるというタイプはこのような動きになっている事が多いです。
このようなタイプはパターの重さを変えたり、シャフトを変えたりする事で変わる事もあります。
これらのデータをもとに自分のストロークを可視化、数値化することによって自分の癖が分かり、良いところ、悪いところが分かります。
良いところはいかしながら悪いところはなぜそうなるのか?どうすればいいのか?を考えながら最適なストローク、最適なパターをさがしていきます。
まず自分のパターで試して、打ち方を意識することによってよくなることもありますし、角度、重さ等を調整すればいいこともありますし、他に特長の違ういろいろなパターを試してみます。
当店ではいろいろなタイプに合うようにたくさんの試打パターをご用意しております。
試打パターの紹介
バルドカスタムパター
マレットタイプとピンタイプがあります。
ネックが取り換え可能な可変式パターです。
ソールに専用ウェイトを装着して重さを選べます、重さは5g、10g、15g、20gがあります。
フェースのインサートはアルミ、SUS、銅の3種類から選べます。
試打できるシャフトは島田ゴルフNPS120,NPS130、NPS140
KBS CTツアーパター
フジクラMCパターソフト、ハード
ディアマナパターP135フレックス1.0、フレックス2.0
スタビリティーシャフト
ファイヤーエクスプレスPT130 以上のシャフトが試打できます。
イーデルパターフィッティングキット
他にこれらのパターもご用意しております。
布施製作所セレクションシリーズ
マレットやL字やセンターシャフト、ヘッド重量350g、365gのものと、標準、重めのスチールシャフトなどが試打できます。
他にムジークのバイキングメソッドもあります。
データを見たり、いろいろなパターを打つ事で、自分に合う打ち方、パターはわかります。
お気に入りだけど全く合わないから売ろうかな、など思っている方も打ち方を意識すれば変わる可能性はあります。
それでも変わらなければデータから最適なパターを探していけばよいでしょう。
パターでお悩みの方は当店のパターフィッティングをお試し下さいませ。
時間 60分~90分 料金¥6,000円(フィッティングを受けてパター購入、リシャフトの場合はフィッティング料金は無料)
完全予約制です。予約は専用予約ページ、お電話で承っております。
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